融資会社で審査を受けた際、「今回は融資できません」といわれるとかなりへこみます。気にしないひとは気にしないんでしょうけど。いまはネット窓口もあり、手続きが便利になったことを利用して、同時に複数社に申込みをすると審査に通りやすくなると聞きましたが、本当でしょうか？
審査に通りやすくなる確率は非常に低く、デメリットがあります
確かに、一つの融資会社に申込みをして、審査待ちの間に、次の融資会社へ、を繰り返すと、審査に通りやすくなる、という意見があり、実際にそれを行ったひとの話も目にします。それには、以下のふたつの狙いがあるようです。
（１）信用情報機関に信用情報が登録される前に次の審査を受けるため。
申込みをして審査が通らなかった際、信用情報データベースに「○○の会社で審査否決」という情報が登録されます。その前に、次の融資会社で審査を受けと、次の会社はその情報を知ることができない、というねらいです。
（２）信用情報機関が複数あることを利用。
個人の融資を記録する信用情報機関は日本に約４社あり、それぞれ銀行専門、消費者金融向けなど、信用情報を利用する会員会社の業態が異なります。それで、銀行で審査を申込み、その日のうちに消費者機関や信販会社で審査を申し込むと、後の会社は審査の可否を知ることができない、というねらいです。
しかし現在は、このねらいどおりにはいかず、かえってデメリットが多くなってきました。たとえば（１）の場合、確かに審査に落ちたという個人信用情報をいつ信用情報機関に伝えるかは任意とされています。しかし現在では自動化が進み、その登録までの時間は短くなってきています。また（２）も、信用情報機関の扱う情報をたばねるネットワークも現れ、効果は見込み薄です。
一方、デメリットは次のようになります。たとえば同日に５社申し込むと、その５社から照会を受けた＝融資を申し込み、審査を受けたという情報が登録されてしまいます。さらにそこに借入れ額が追記されないと、審査に否決されたことが明確に表れ、これが一定期間残ってしまいます。すると、次回の融資申し込みの際、融資会社の担当者はこう思うでしょう。「この人、１か月くらい前にものすごくお金に困って焦ってお金を借りようとしたんだな。その際、審査をした５社は、収入面やいままでの返済状況、ひょっとしたら性格に問題あり、として融資できなかったのでは」
こういうふうに疑われると、確認時間も長くなりますし、審査も通りにくくなってしまいます。やはり、後々のことを考えてる余裕がないときの最後の手段、だめもとという考えですること、しかもできれば避けたほうがいい手法のようです。
複数のカードローンの申込をすることは可能？審査は受けるの？
1つの金融機関からだけのカードローンではお金が足りない、ということはあり得ると思います。そんな時に考えるのが他の金融機関から新しくお金を借りるということでしょう。しかし、複数のカードローンを利用するということはできるのでしょうか。また、何か審査を受けなければいけないのでしょうか。ここでは、複数のカードローンについて書いていきたいと思います。
まず、結論から言ってしまうと、複数のカードローンを使うことは可能です。そういったことは、決して珍しいことではありません。最初の会社からこれ以上借りられないと感じたら、他の会社と契約するのは手段の1つです。ただし、同時に複数の会社に申し込むと落とされることが多いです。金融機関は審査の時に他社からの借入についても調べます。この時に、申し込みをした記録も見られるのです。カードローンは信用されるかどうかです。同時に複数の会社に申し込むような人は信用されにくいのです。ですから、最初から複数の金融機関でのカードローンの利用を考えていても、時期はずらすようにしましょう。また、新しい会社に申し込みをするたびに審査はあります。借入で延滞をしたことはないかは見られますので、くれぐれもすでにある借入の返済はきちんと行うようにしてください。
次に複数借入の注意点とデメリットについてお話します。複数の借入が可能と言っても、総量規制に引っ掛かると借りられなくなります。そのため、自分の年収と今までにいくら借りているのかということは常に把握しておくようにしましょう。さらに、多重債務者として見られるデメリットがあります。これは、複数の借入を行っていることで、常にお金がなくて困っていると見られてしまい、信用を得られにくくなってしまうというものです。複数のカードローンの利用を考えていたとしても、返済をある程度終わらせてからにする、時期をずらすなどして、借入の可能性を増やしましょう。
